風来ガール、なんか書く。

風来ガール、ブログを始める。

ブログ、始めました。

 

実は、1度大学の授業でブログを書いたことがある。Writing Bootcampという、いかつい名前の授業でブログを作る課題が出て、記事を10本書いた。

その時は、「文章を書くのが楽しくて!」というよりは、「課題を提出しなくちゃ!」という義務感から、文章を絞り出して書いた感じだったので結構大変だった。

大変だったけれども、わりといいものが出来たので気に入ってはいる。が、その後ブログ記事を更新することはなく、本当に課題のためだけの記事を書いたという感じで終わった。

でも、「ブログって誰でも作れるんだぁ」ということを知ったというのは大きい。

その後、「いつかブログを作ってみたいなぁ」と思ったけど、書くネタがないから始められないと思って、いつか成長して、いろんなことを知って、伝えたいことができたら始めようと、ブログをつくるのは「いつか」に保留した。

 

大学の専攻はPublic Relations and Marketing Communications。ながーーーいし、学科名聞いても何勉強しているのかイマイチ分からないような名前だが、要はコミュニケーションである。書いたり、たまに何かつくったりしている。

もともと物書きは好きなほうである。でも、いつの間にか好きで書くという感覚は薄れていたように思う。大学で物書きを勉強してから尚更、「物書き=評価されるもの」という認識が自分の中で強くなってしまった。人の文章を読むときもそう。この文いいなぁ~と素直に読むのではなく、評価してしまっていたり、素敵な文章やすげっ!と思う文章に出会っても、私には書けないわ....と劣等感を抱いてしまったり。素直に物書きを楽しむことができなくなっていて、小さいころは好きだったはずの物書きが、いつしかストレスに変わってしまっていた気がする。

だから、物書きを学んでいるのに、自分はライティングで食っていくのは無理ーーーと思って、アルバイトやインターンでも、ライティングに関係あることは一切してこなかった。

 

それがひょんなことから、ライティングに関わることになる。まず最初は、「ねぇねぇインタビュー記事書かない?」というインターンのお誘い。その後は、「note書いてみない?」

大学の課題としてのライティングばかりこなしていた頃だったので、明確に書くものが決まっていて、それを文字にするのだと思っていた。それに評価される文章ばかり書いていたので、上手く書かないと! と自分でハードルを上げてしまって緊張していた。けども、実際は「好きなこと書いてみて~~」という感じで。良い意味でほとんど丸投げされた笑。それで久しぶりに物書きをすることになる。

最初は苦戦した。完璧を目指しすぎて、100%出し切ってからじゃないと上司にも相談しちゃいけないと思って、こだわりすぎて疲れてしまって、記事も出せぬままズルズルと引きずってしまったいた。

私:「8割は出来たんですけど、その後が進まなくて...」

上司:「じゃあいっそ8割で出しちゃえば?」

私:「えええええーーーー! いいのですかぁぁぁぁ゛ーーーっ?!」

あの衝撃はまだ覚えている笑。

もちろん8割と言っても書き途中とか、誤字脱字があってはいけない。8割でもいいというのは、手を抜いてもいいということではないと思う。お金をもらってやっている仕事であるし、世に出すものだから。でも、完璧にしないとと思って粘った残り2割は、自分で自分を苦しめていただけで、求められているものではないのか、と気づいた。それが物書きのブレークスルーになったと思っている。

それからは、

・ズルズル引きずる前に終わらせる。

・1人でズルズル引きずるくらいなら、形がない状態でも一旦相談してもいい。

ということを知って、割とサクサクと書けるようになった。

 

そして、初めて自分が書いたものが世に出たとき、ワクワクした。

今は誰でも情報発信ができる時代。YouTubeでもブログでもSNSでも、誰でも簡単に世界に発信することができる。だから、別になんか選ばれし者になるとか、めちゃめちゃすごい人になるとかしなくても、インターネットにつなげる端末とネット環境さえあれば、誰でも発信者になれる。だから、私の記事が世に出たと言っても、家でパソコン広げて書いた文章をネットで公開したというだけだけど。でも、なんかよく分からないけど、ワクワクした。

 

「書くことが無いから、書けないのではなくて、書きながら考える」といったようなことをどこかで目にしたことがある。思えば、書くことが好きだったはずなのに、いつの間にか「書くこと」が「評価」に変わって、「書くことがないと書かない人」になってしまっていたけれど。「書くことが無くても、一旦書けばいいのか」と、なんだか肩の力がふっと抜けたような感覚になったことを覚えている。

何の取り留めもないようなことを書いてたら、なんか楽しくなったり。書きたいことがあったわけじゃないけど、書いてたらなんかでき上がったり。それが書くってことだったよなって。朝起きてご飯食べて、学校行って、仕事して、家族と話して、友達と遊んで。そういう、普通の日常に、物書きがあってもいいよな、純粋に書くことを楽しんでもいいよな、と思ってブログを始めてみた。

 

ブログができて、正直かなりワクワクしている。やろうと思ったら、IDつくってパスワード登録したら、3秒でできるものだけど。そこに辿り着くのに随分かかってしまった。でも、今素直に嬉しい。課題でも仕事でもなく、自分が書きたいから書く。それってなんか、自分の居場所って感じで居心地いいなぁって思う。そう、物書きって楽しむものだったよなぁって。

 

だから、別にこれを書くってテーマがあるわけじゃないけど。とりあえず、書こうと思う。書いてたら何かにはなるでしょう。だから、とりあえず「なんか書く。」