風来ガール、なんか書く。

島根がマニュアル大国だった話

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田植え前に出会ったカメさん

 

人は余裕がなくなると「文章を書く」ことの優先順位を下げてしまうのかなぁと思います。人によると思いますけどね笑。「文書くの好きなので」というと「え、文章書くの好きって思ったことないわ」と言われることもあるし、生活に物書きが溶け込んでいて普段から常になにか書いている人も知っているし。

文を書くスタイルの話をインターン先でしたときに上司が「私は身を削って書くタイプなので」と言っていてめっちゃ分かる!ってなりました。そのときの話はインターンしている会社のPRのこれからを考えていてSNSが弱いっていう話だったんですよね笑。めっっっっっちゃ考えて書くnoteとか、長めのFacebook投稿とかは頻度少なく、でも納得のいく丁寧な、というか重めのごっつい文章を書けるのですが、インターン先にじっくり考えるタイプの人間が集まる傾向があるのか、みんな全体的にSNSに弱い笑。Twitterでつぶやくとかインスタでパシャっとか、もっと気軽な、ダイアリー的な投稿にまあ弱いこと笑。だから私もブログのネタに良いものがあっても、後の後までとっておいてしまうんですよね。

久しぶりにブログでも書くかーと思いたち、書きたいことはあるけど、まずはためていた下書きを消化しようと開いてみたら目に止まったのがこれ。これ田植えのときのエピソードなんですけど、もう9月です。稲も黄金色に染まってきてます。どんだけ熟成させておいたって話なんですが、書いてみようと思います。

4月に田植えにいってきました。知り合いの方が農家をされていて、そちらで子供たちと一緒に田植え体験をさせていただくことに。ちょうど北海道にいってきた後で、農業・自給自足・食、みたいなワードにめっちゃ惹かれていた時期だったこともあってテンションぶち上がりで田植えに参加しました。まだオンラインで昼夜逆転しながらアメリカの大学で勉強していたときだったので、朝早くの田植えは眠かったですが....

「田んぼに入れるように半ズボンできてください」と言われたので、まだ少し肌寒い時期でしたが、がっつり半ズボンに黒いTシャツを来ていったら子どもたちも親御さんも普通に長ズボンで「やる気ありますね!」と言われて若干恥ずかしかった笑。

そして、田植え。めちゃめちゃ楽しかったです。1面全部田植えさせてくれるのだと思って、めっちゃ張り切ってたら2列だけ手で田植えをして後は田植え機でってなったので、ちょっと残念でしたが (とかいって本当に全部手でやったら次の日動けなくなるんだろうな。昔の人すごい。そして今の技術もすごい。) その後に田植え機にも乗せていただきました。

田植えがだいたい終わってだべっている時、なんでか忘れたけど免許の話に。多分、今日はどうやってきたのー?みたいな話の流れだったと思います。まあ島根に住んでいて車以外の移動手段は無いに等しいので、だいたい自分で運転したのか、それとも誰かにのっけてもらったのかで、10代後半~20代前半だと免許ある・ない?の話になることが多いです。都市部に住んでいる友達と免許の話になると「えーもうとったんだ、はやいね」と免許をもっているのがすごいみたいなトーンになりますが、島根だと高校卒業してすぐにとる人も多いし大学生も1-2年生のときには免許をとるので、免許もっているでしょというテンションが普通で、もってないと「まだもってないんだ」というトーンになる。住んでる地域で反応違うの面白いですね。

私はMTの免許をとりました。理由はおとん。マニュアルをこよなく愛し、MTがあるからという理由(もちろんそれだけでない)でMTのミラを買って「僕のスポーツカー」といいながら田舎道をエキサイティングにドライブしている父親なので娘が免許をとるというときもがっつりMTを推してきました。「MTじゃない車なんてつまらん」「MTじゃない車なんて車じゃない」「ATは運転している気がしない」「MTだったらどこでも運転できる」「将来どんなところにいっても運転できるようにMTをとったらいい」(個人の意見です) ととにかくI LOVE MANUAL TRANSMISSION な父でしたので、そこまで言うなら...とMT免許をとったのですが、まあ大変でした。AT限定がある今MTをとる人は少ないですし、その中でも女の子となると少ないようで。MT免許の研修を受けていると「MT女子」と名付けられ、「なんでMTとろうと思ったの?」「父がMTとれっていいました」と答えると、「MT女子の9割はお父さんだよ (教官の経験上そうらしい)」と言われ、その9割の見えない仲間を思って「頑張ろう私」と自分を奮い立たせながら「逆にその1割すごくないか?」なんて思いながら免許をとった日々が懐かしいです。

だいっぶ話がそれましたが、教習所でもMTっていうだけでそんな反応だったのでMTは圧倒的マイノリティだと思っていきてきた私。同世代でMTとったって人は記憶上1人しか会ったことありません。だからいつもMTの苦労話で盛り上がるのはAT限定というものが存在しなかった世代の皆様笑。なのに、なのに、なのに。

私:「MTとりました」

「僕も」

「僕もですよ」

「私もだよー」と、なんと、同じ田植えの瞬間に3名ものマニュアルフレンズが!

1人はたしか親にMTとっといた方がいいと言われた私と同じパターン。もう1人は車好き少年で、やっぱり車はMTっすよ!っていうタイプの子。姉さんは農家の奥さんなので軽トラ運転するからもともとATだったけどMTをとったそう。

いやぁ、ほんとに、ここ最近の嬉しいことトップ3に入るくらい、喜びました。島根はマニュアル大国なのかと実感。

ま島根だったらドライブしたくなりますしね、車関係の仕事されてる方も多いし、農家や営業者ってなるとMTのことも多いので、都心部に比べてMTをとる人が多い傾向があるのかもしれません。

そんなこんなで楽しく田植えを終え、マニュアルフレンズもみつけた楽しい日。田植え機にも乗っけてもらってとっても楽しかったのですが、

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田植え機。埋まりました。子どもたちは乗っけてもらってスイスイ進んでいたのですが、さすがに大人は重かったみたいです。